【2025年最新】高校野球・甲子園の暑さ対策一覧|なぜ夕方開催?選手・審判・観客向けの対策を解説!

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「え?甲子園って昼じゃなかったの?」 そんな声が似通うように聞こえてくるのが、2025年の夏の高校野球。

第107回全国高校野球選手権は、初めて開会式や開幕戦が「夜」に行われる大仕様変更の年。

その背景には「熱中症警戒アラートが発動するレベル」の真夏の猛暑、その時期に開催する屋外球場での野球の大会という、熱中症リスクが年々高まっている状況があります。

この記事では、甲子園が夜に開催されるようになった理由や、全国大会、地方大会で実施される暑さ対策の全展開を分かりやすく整理します。






なぜ2025年の甲子園は夕方(夜間)開催になったのか?

気温上昇と熱中症の深刻化

最近の日本は「南国化」が進んでいると言われるほど夏の暑さが深刻です。

2023年は夏の甲子園で引き起こされた熱中症患者数も過去最多を記録。 野球経験者や医療関係者からの心配の声も大きく、酷暑の中での日中開催に対する当然視さえ揺らぎました。

「2部制スケジュール」の導入の狙い

実際に2024年からテスト的に導入されたのが、午前2試合、夜2試合の「2部制」です。2024年は開幕からの3日間で実施されました。

参考 2024年大会の2部制試合のスケジュール

大会1日目 午前の部8:30 開会式
10:00 第1試合
大会1日目 午後の部16:00 第2試合
18:30 第3試合
大会2日目、3日目 午前の部8:00 第1試合
10:35 第2試合
大会2日目、3日目 午後の部17:00 第3試合

そして、2025年はさらに拡大して開会式は16:00〜、開幕戦は17:30開始。2部制は大会1日目から6日目までの6日間の予定となり、4試合日にも実施することでさらに対策を拡大させるようです。

これにより、一番暑い日中の時間帯を回避し、選手や審判の健康を守る効果が期待されます。

主催者(高野連)の意図

日本高校野球連盟は「選手や審判、観戦者の安全を最優先に考える」とし、 昨年の大会で一定の効果があった二部制の拡大を行い、熱中症対策などの対策を進めたい考えのようです。


全国大会(甲子園)で実施される暑さ対策一覧【2025年】

二部制以外で2025年の甲子園で実施される対策です。

クーリングタイム(5回終了後・8分)

選手が冷房の効いたスペースで体を冷やし、水分補給を行えるよう8分間の休憩を設定。これは2023年から導入された制度で、2025年も継続。ただし、時間が10分から8分に短縮されました。

ノック時間短縮(7分→5分)+選択制

試合前の守備練習(ノック)の時間を短縮。さらに希望校はノック自体を行わないことも可能に。 疲労や暑さによる体力消耗を軽減する目的。

補食の提供(第1試合のチーム対象)

2024年に実施した施策で、午前中の試合のチームが早朝の起床で宿舎で朝食を十分食べられずエネルギー不足になり熱中症が発生するケースを防ぐため、簡易的な補食がチームに提供される制度。

こちらも継続されるとみられてます。

審判のシューズ変更(黒→白)

黒色は熱を吸収しやすいため、白色の靴に変更。審判の熱中症リスクを軽減する配慮。気温32度で黒のものと比較し、白い方が内部温度は約10度、表面は約20度低いとのデータがあるそうです。


地方大会でも広がる暑さ対策【都道府県別事例】

各地方大会で実施する対策をまとめたものです。

都道府県主な対策備考
秋田決勝戦を午前10時開始従来は午前1時開始
山形第1試合を午前9時開始
第2試合は正午開始
従来は
午前10時と午後12時半開始
兵庫決勝を午前10時開始に前倒し2024年から実施
奈良開会式を夕方に開催開会式の日は試合無し
栃木例年より1日早く開幕し、予備日を確保
岐阜試合日前日に「熱中症特別警戒アラート」が
出た場合は予定していた全試合を原則順延
2024年より実施
群馬選手や審判委員の深部体温を下げるための
アイススラリー(シャーベット状の飲料)
の配布
2024年より実施

地方大会ごとに現場判断で多様な対策が取られており、甲子園大会だけでなく地方大会でも暑さに対する対応が必須となりつつあります。


熱中症対策の最前線|選手・審判の身体をどう守る?

熱中症対策として選手や審判に対して実施している対策の一例です。

スパイク、ヘルメット、シャツの色を白色に

暑さ対策として、ヘルメットやスパイクなどを白色に変更するチームも増えてます。2024年の大会では地区予選終了から甲子園大会までの期間に英明(香川)や広陵(広島)がヘルメットなどを黒色から白色に変えて試合に臨んだ事例もあります。

アイススラリーの導入

経口補水と冷却効果を同時に持つ「アイススラリー」が注目されています。群馬大会などでは選手・審判の両方に配布する事例も出ています。

アイスベストや冷却グッズの支給

審判員は、冷却タオル、アイスベストなども着用して暑さ対策を強化しているケースも多く見受けられる。

熱中症警戒アラートと連動した試合判断

2024の夏の甲子園大会では、「熱中症特別警戒アラート対策本部」を設置し、開催日前日の午後2時に翌日の予測アラートが発令されると、中止も含めて前日の夕方までに開催の可否が決定される体制として運営を実施。地方大会などでも同様の対応が行われている地区があります。


熱中症対策|アルプスの応援団の“暑さ”対策

炎天下のアルプススタンドで応援をする、応援団も暑さ対策を行ってます。

ファン付き作業着

ブラスバンド部がファン付き作業着(いわゆる『空調服』)を着用しての演奏をする例も

ミストシャワー

ポータブルのミストシャワーも活用。水と氷の入ったポリタンクを背負った担当者が、ミストを振りまきながらスタンドの通路を歩き、暑さを和らげ、熱中症対策とした。

各個人での対策|甲子園観戦時にあると安心な暑さ対策グッズ

・ポータブル扇風機(首かけタイプ)

・ミストスプレー

・接触冷感タオル

・凍らせたペットボトル

・アルミシート or 座布団


まとめ|酷暑での対応はどこまで

2025年の甲子園は、酷暑の中での大会を運営するための対策をさらに進める大会になりそうです。以下のような対策で、少しでも夏の暑さを和らげて安全な大会にしていく節目になりそうです。

・試合開始時間の工夫

・ノック時間の削減

・ユニフォームの色の変更

よくある質問|甲子園の暑さ対策に関するQ&A

参考として、ネットなどで見かける疑問もまとめておきました

  • Q. 2025年の甲子園は夜開催ですか? → はい。開会式は16:00〜、初戦は17:30〜の夕方開催です。
  • Q. 高校野球の試合中に休憩時間はありますか? → 5回終了時に8分間のクーリングタイムがあります。
  • Q. 観客向けの暑さ対策は何がありますか? → ミストシャワーや、日陰の確保、冷却グッズの推奨などがあります。





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