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高校野球における「野球留学」――つまり、県外から強豪校に進学し、甲子園出場を目指す動きは、今や全国的に当たり前となっています。
この記事では、2025年春のセンバツ、2024年夏の選手権に出場した各地区の代表校について、「県外出身者(=野球留学生)」の割合に注目。どの高校が地元選手中心で、どの高校が越境選手が多いのかを出場校の選手データで調査し、比率をまとめた結果です。
簡易的な調査方法でのデータになりますので、あくまで傾向を把握するための参考程度のものとして捉えていただけるようお願いします。
はじめに|甲子園出場校と「野球留学」
野球留学とは?このブログでの定義
このブログでは野球留学については「出身中学校と異なる都道府県の高校に進学している」としております。当然ですが、県境付近では隣県の高校に進学するパターンも珍しくは無いのですが今回はその辺の事情までは調査していません。
調査の方法とデータの出典
春夏の甲子園大会の前には、出場校の紹介などをしている雑誌が販売されます。例えば「2025夏の甲子園出場校 完全データ」「春の選抜大会のガイドブック 注目校と徹底取材」などのタイトルをつけた雑誌が書店に並びます。
そういった雑誌には選手紹介のところに「出身中学校」の欄がある場合が多く見受けられます。ですので、今回の調査では「雑誌に載っている出身中学校」をもとに地元出身者と地元外の出身者(=野球留学)という形で、区分けしました。
【2025年春】センバツ出場校の野球留学生割合
調査方法
サンデー毎日増刊の「センバツ2025 第97回選抜高校野球大会公式ガイドブック」の選手紹介より調査。
調査結果
地元出身者の割合は全体で55%程度。ですので野球留学している球児の割合は45%となりました。
地元選手 | 地元外の選手 | 地元選手の割合 | |
全出場校 | 355人 | 285人 | 55% |
公立高校 | 87人 | 13人 | 87% |
私立高校 | 268人 | 272人 | 50% |

注目校の野球留学生比率
大会で注目されたチームの野球留学生の割合ですが、優勝した横浜75%(15人)、準Vの智辯和歌山が60%(12人)、ベスト4の健大高崎が95%(19人)と有力校についてはかなり多くの割合を県外出身者が占めている傾向がありました。
詳細はこちらの記事を参照ください。
▶ 詳しくはこちら 2025センバツの全出場校での調査
▶ 詳しくはこちら 2025センバツ決勝の2チームでの調査
【2024年夏】甲子園出場校の野球留学生割合
調査方法
朝日新聞出版の「AERA増刊 甲子園 2024」の選手紹介より調査。
調査結果
地元出身者の割合は全体で61%程度。ですので野球留学している球児の割合は39%となりました。


注目校の野球留学生比率
大会で注目された高校の野球留学生の割合ですが、優勝した京都国際75%(5人)、準Vの関東第一が60%(12人)、ベスト8に躍進した島根の大社高校が5%(1人)となってました。私立強豪はかなり多くの割合を県外出身者が占めていますが、公立高校は地元出身者が多い傾向にあるのだと思います。
詳細はこちらの記事を参照ください。
▶ 詳しくはこちら 2024夏 全出場校での調査
▶ 詳しくはこちら 2024夏 ベスト16での調査
▶ 詳しくはこちら 2024夏 ベスト8での調査
2024夏 vs 2025春|野球留学生の比較
2024年の夏の甲子園大会と2025年選抜大会での野球留学した高校球児の割合を表にまとめてみました。
全出場校での比較表
全出場校での比較表
全出場校での野球留学生の比率を表にまとめたものです。春が32校、夏が49校の出場です。
2025春 | 2024夏 | |
すべての出場選手人数 | 640人 | 980人 |
野球留学生 | 285人 | 379人 |
野球留学生の割合 | 45% | 39% |
公立・私立別での比較表
公立、私立で分類したうえで表にしたものとなります。
公立校での比較表
2025春 | 2024夏 | |
公立校の出場選手人数 | 100人 | 240人 |
野球留学生 | 13人 | 21人 |
野球留学生の割合 | 13% | 9% |
私立校での比較表
2025春 | 2024夏 | |
私立校の出場選手人数 | 540人 | 740人 |
野球留学生 | 272人 | 358人 |
野球留学生の割合 | 50% | 48% |
傾向の分析
2大会の情報だけですが、私立高校では約50%、公立高校では約10%の高校球児が野球留学をして甲子園を目指していることがわかります。
雑誌に載っている甲子園出場校のベンチ入り予定メンバーに絞って確認しただけでのデータですので、正確なことは言えません。ただ、甲子園を目指すレベルのチームでは地元の代表というよりも、そこを目標に高校野球に取り組み強豪校に越境入学してきた選手たちがたくさんいるということが見て取れました。
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